聖☆おにいさんに登場する「Tシャツ文字」の元ネタを探る その4

「Tシャツ文字」の元ネタを探る その4

ブッダさんとイエスさん、「聖☆おにいさん」の中で二人が着ているTシャツ(アーンドセーター・・・)
すごくきになりませんか。欲しくなりませんか!?
(実際、スペシャルプレゼントTシャツが配られた位!!)
でも、ブッダさんお手製ということもあって、よく意味のわからないことが書いてあることも・・・
折角なんで、調べてみました。

ここで使用する宗教用語があらゆる文献を交えて書いている失礼をここでお詫び申し上げます。
ブッダにイエス、彼らの姿を書きとめた文書は多く、その姿は少しずつ違っています。
ここにまとめられた人物像も、あくまでその一端に過ぎません。
そのことをご理解いただきつつ、楽しんで頂ければと思います。

「Tシャツ文字」の文字、どういう意味!? その4

セーター文字
2巻表紙絵でブッダが着ていたセーター(左)。イエスが着ているセーター(右)

【天上天下】
ブッダさん、生まれてすぐに7歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言います。
(生まれたてなのに、すごいね!)
天上天下は、天界も、地上も(全て)という意味。
唯我独尊は、「全ての命は私と等しく尊い」という意味。
「私が唯一尊いもの」と訳されることもあって、ヤンキーさんがお好きなフレーズですな。

【ヨシュア】
1巻見出し絵でも着てますね、このTシャツ。
ヘブライ語読みをしたイエスさんの名前。
名前Tシャツ着てます。


Tシャツ文字
2巻その10話で着ていたTシャツ。左がブッダさんで、右がイエスさん。

【ラーフラ】
ブッダさんの息子さんの名前。
ラーフラとは、「障害」という意味。
何故そんな名前を息子の名前に?
理由はラーフラさんが生まれる時にブッダさんが 「愛するものがいると、出家の妨げになる。出家の障害がうまれた!」と言ったことから。
詳しくは「「この人、誰?」ブッダの知人(?)」のページへ

【善いサマリア人】
「ルカによる福音書」の10章25〜37節にかけて「善いサマリア人」という一節があります。
イエスさんの所に法律の専門家がやってきます。
その人が何とかイエスさんをやりこめてやろうとして、いろんなことを聞いてきます。
そして最後に、「隣人を愛せと言うけど、隣人って誰ですか?ちゃんと教えてください」
と聞きます。
その時にイエスさんがした例え話が、こちら。
「ある人が旅の途中で追剥にあってしまいます。
お金もとられてあちこちケガをして動けず、道に倒れていました。
最初にその道を通りかかった祭司さんは、彼を見つけても知らないふりをして行ってしまう。
次に通るレビの人も同じく。
3番目にそこを通りかかったサマリアの人は倒れている人のケガを治療して介抱し、
自分の乗っていた家畜に乗せて宿まで運び、宿屋の人にお金を渡して
彼を介抱してあげるように言って去って行きました・・・
さて貴方は、この3人のうちの誰がケガした人の隣人になったと思いますか?」
とイエスさんは法律の専門家さんは聞きます。
法律の専門家さんは「そりゃあ・・・最後のサマリア人でしょう」と答え、
結局イエスさんをやりこめることができませんでした、というお話。
祭司さん、レビ人さんが何故見て見ぬふりをしたかと言うと・・・
二人とも祭礼関係者のため、「死体に触れてはならない」禁忌があって、
倒れている人がもしも死んでいる場合、自分たちが禁忌を犯してしまうということを恐れたため、 先の二人は倒れている人を避けて通ってしまいます。
最後に通ったサマリア人さんは自分が困ったことになったとしても人を助ける人 を象徴しています。 そこから、自分よりも人のことを思い行動する人・物事を「善いサマリア人」と称するみたいです。


Tシャツ文字
2巻その11話で着ていたTシャツ。左がブッダさんで、右がイエスさん。

【ぼんてん】
インドのブラフマー神の名前で、天上界に住む神様!
天上界の最高神らしく、ブラフマーと呼ばれることも。漢字で書くと、梵天。
詳しくは「「この人、誰?」ブッダの知人(?)」のページへ

【アブラハム100歳】
ユダヤ人のアブラムという人が苦難に遭ってもひたすらに神を信じ、
神の言うがままに行動して異邦人との戦いに勝利し、
富と土地とを手に入れるという話が旧約聖書の中にあります。
アブラムが99歳のときにイエスからアブラハムと名乗りなさいと言われ、
100歳のときにイエスに祝福されて後継ぎの男の子イサクを授かるのだけど、
その授かった子を子羊の代わりに生贄にしなさいとの命令通りに
最愛の息子に手をかけようとしたまさにそのとき、
神の使いが現れて我が子を犠牲にしてまで神への忠誠を示そうとした
アブラハムの忠誠心を認めさらに祝福されたんだとか。


Tシャツ文字
1巻その11話でブッダが着ていたTシャツ。探してみてね

【業】
仏教の基本的概念のこと。梵・巴と同じ意味を持ち、それらの言葉を意訳したものらしいです。
色んな立場の人が色んな意味を込めて使うらしいですが・・・
ブッダさんはその中でも文字通りの意味、「行為・またはそれ自身」という意味である、
と定義しているようですネ。

【白カラシの種】
ブッダさんが「死んだものは生き返らないんだよ」と伝えるために話した物語から。
キサー・ゴータミーという、男の子を亡くした女性がいました。
未だ子供は助かる、生き返ると信じていた女性がブッダさんに 「何とかして」とお願いします。
ブッダさんは「じゃあ、白カラシの種を持ってきてください。
ただし、一度も死人の出たことがない家からもらってくること」と言ったそう。
最初女性は、白カラシの種から薬でも作ってくれるのかと思い、ものすごく探し回ります。
だけど、死人を出したことがない家なんてどこにもなく・・・
女性は人生の無常を理解し、その後出家して悟りを開いたのだそうです。
ブッダさんもイエスさんも、例え話が上手というか・・・


その他のTシャツについても気になる方はこちらから!!

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その1
1巻表紙絵:「南無三」「ジーザス」、1巻見出し絵:「仏顔×3」「ヨシュア」、
1巻見出し絵:「シャカ族」「父と私と精霊」、1巻その1話「シッダールダ」「アーメン」

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その2
1巻その2話:「ニルヴァーナ」「ミレニアム」、1巻その3話:「スジャータ」「Male Is Not Ambitious」、
1巻その4話:「ほけきょう」「13」、1巻その5話「右脇」「夢」

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その3
1巻その5話:「白い象」、1巻その6話:「サムソンとデリラ」、
1巻その7話:「ダンマパタ」「東方三博士」、1巻その8話:「バラモン」「魚×2 パン×5」

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その5
2巻その12話:「竜王ムチリンダ」「ベロニカ」、2巻その13話:「カンタカ」「サロメ」、
2巻その14話:「出家しました。」「ばべる」、2巻その15話:「サイのツノ」「知らない×3」

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その6
3巻表紙絵:「カーシーブランド」「ダビデ」、3巻その16話:「降魔成道」「大工の子」、
3巻その17話:「クシナガラ」「銀貨30枚」、3巻その18話:「水桶返し」「やっぱりロバが好き」

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その7
3巻その19話:「カーシーブランド」「ダビデ」、3巻その20話:「10人」「12人」、
3巻その21話:「ディーパンカラ」「アララト」、3巻その22話:「元スメーダ」「刑事ポリス」

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その8
4巻表紙絵:「仏なんだもの」「善いサマリア人」、4巻その23話:「最上の牛」、
4巻その24話:「ゴータマ」「はじめの七歩」「山派」、4巻その25話「金の鹿」「粘土の雀」

ブッダ、イエスのTシャツコレクション その9
4巻その26話:「歯×40」「根比〜べ」、4巻その27話:「うらぼんえ」「るるど」、
4巻その28話:「あらかん」「ガリラヤ」、4巻その29話:「スッドーダナ」「ゲッセマネ」


【参考文献】
釈迦とイエス:ひろさちや著
ズバリ図解仏教:仏教史編纂委員会著
知識ゼロからの仏教入門:長田幸康著
はじめての宗教:三田誠広著
イエスの生涯:ジェラード・ベシエール著、小河陽監修
聖書名表現の常識:石黒マリーローズ

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